日別アーカイブ: 2017年03月19日

本との出会いも何かのご縁・・

 

今朝は突然に鳴り響いた雷鳴で目覚めましたが、直後から

屋根をたたく雨音も強く、10分ほど雷雨が続きましたが

通り過ぎると小雨に収まり、断続的な霧雨程度になりました。

冬の終わりを告げる雷雨なのか、靄に包まれた春の気配です。

 

と言う事で写真は一休み・・

ここからは本のお話、興味のある方はお付き合いください。

 

今回は特に図書館の新刊本を借りたこともあり、

初めて出合った作家、門井慶喜著「屋根をかける人」

「開戦前夜に日本に帰化し、天皇制を訴えた米国人建築家」

とあり興味を持ちましたが、以前に読んでいた「東京會舘と私」

や朝ドラヒロイン「土佐堀川、広岡浅子の生涯」等と重なり

本との出会いを十分楽しめました。

 

そして読み進むうちに驚いたのは、メンソレータムを始めて日本で販売し、近江兄弟社を立ち上げた起業家だった事で、メンタム愛用者の私としては近江兄弟社と言う屋号の成り立ちから知って、勝手にご縁を感じた次第。

 

もともと布教のために日本に派遣された伝道師で

正式な牧師の資格を持たず、英語教員として生活を始めますが

教師を馘になると教え子の協力のもと、手作りの教会に住み

布教しつつ、低価格で作れる教会を売り込んだのを手始めに

西洋建築家となり、評判を得るとアメリカから正式な建築家を

呼び寄せ起業家として成功していきます。

 

そしてメンソレータムの販売では、まだ家庭用の傷薬のない時代、ワセリンで覆うことで出血を止めたり、ハッカ成分を利用し頭痛が軽くなったりと、アメリカで効用書きにない利用方法を利用者が自分たちで進化させ、その効用を後付けしたりと少々荒っぽいもの。

マルチ商法も初めて取り入れ、店を持たない小規模なものから日本中に、いえ満州など大陸にまで販売規模を広げていたというのも、驚くばかりです。

 

その起業家としての成功は、全てアイデアと努力

今では通用しないのですが、資格を持たずに建築家として

日本の西洋館の礎を築き、広岡浅子邸を全て建てた縁から

日本に帰化するきっかけとなった夫人との出会い。

広岡浅子さんの娘婿の妹である貴族の出身であり

アメリカ留学経験のある夫人と二人三脚で、企業家として

大成するのですが、その波乱万丈の生涯に魅了されます。

 

当然ですが、明治維新から太平洋戦争を挟んだ時代は

既にシニア世代でも本から学ぶ世界、なぜ戦争に向かい

庶民がその時代の流れの中で、どのように生きたのか

垣間見る時間となりました。