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本との出会いも何かのご縁・・

 

今朝は突然に鳴り響いた雷鳴で目覚めましたが、直後から

屋根をたたく雨音も強く、10分ほど雷雨が続きましたが

通り過ぎると小雨に収まり、断続的な霧雨程度になりました。

冬の終わりを告げる雷雨なのか、靄に包まれた春の気配です。

 

と言う事で写真は一休み・・

ここからは本のお話、興味のある方はお付き合いください。

 

今回は特に図書館の新刊本を借りたこともあり、

初めて出合った作家、門井慶喜著「屋根をかける人」

「開戦前夜に日本に帰化し、天皇制を訴えた米国人建築家」

とあり興味を持ちましたが、以前に読んでいた「東京會舘と私」

や朝ドラヒロイン「土佐堀川、広岡浅子の生涯」等と重なり

本との出会いを十分楽しめました。

 

そして読み進むうちに驚いたのは、メンソレータムを始めて日本で販売し、近江兄弟社を立ち上げた起業家だった事で、メンタム愛用者の私としては近江兄弟社と言う屋号の成り立ちから知って、勝手にご縁を感じた次第。

 

もともと布教のために日本に派遣された伝道師で

正式な牧師の資格を持たず、英語教員として生活を始めますが

教師を馘になると教え子の協力のもと、手作りの教会に住み

布教しつつ、低価格で作れる教会を売り込んだのを手始めに

西洋建築家となり、評判を得るとアメリカから正式な建築家を

呼び寄せ起業家として成功していきます。

 

そしてメンソレータムの販売では、まだ家庭用の傷薬のない時代、ワセリンで覆うことで出血を止めたり、ハッカ成分を利用し頭痛が軽くなったりと、アメリカで効用書きにない利用方法を利用者が自分たちで進化させ、その効用を後付けしたりと少々荒っぽいもの。

マルチ商法も初めて取り入れ、店を持たない小規模なものから日本中に、いえ満州など大陸にまで販売規模を広げていたというのも、驚くばかりです。

 

その起業家としての成功は、全てアイデアと努力

今では通用しないのですが、資格を持たずに建築家として

日本の西洋館の礎を築き、広岡浅子邸を全て建てた縁から

日本に帰化するきっかけとなった夫人との出会い。

広岡浅子さんの娘婿の妹である貴族の出身であり

アメリカ留学経験のある夫人と二人三脚で、企業家として

大成するのですが、その波乱万丈の生涯に魅了されます。

 

当然ですが、明治維新から太平洋戦争を挟んだ時代は

既にシニア世代でも本から学ぶ世界、なぜ戦争に向かい

庶民がその時代の流れの中で、どのように生きたのか

垣間見る時間となりました。

 

 

「海賊と呼ばれた男」に重なる世の中の動き

 

昨日は全国的に暖かく春の陽気だったそうですが

もちろん雪国魚沼も朝から雨音が響き、その後小雨になっても

3月のような雨天と言う感じでした。

 

夜まで続いた雨も、夜半に雪に変わったらしく

朝には屋根を滑り落ちる雪音が響きましたが

雪量は対したこともなく、時折吹き付ける雪も徐々に収まり

断続的に降る雪も細やかな物となってきています。

 

8:36

8:36

雪も上がりかけて 今の積雪

 

明日からはまた暖かくなる予報ですから、積雪は減少しそうですね。

 

ところで、TVは今トランプ大統領問題がクローズアップされていますが

たまたま読み終えた「海賊と呼ばれた男」百田尚樹著と重なって見え

戦争やテロ活動が起きるのは結局、政治、経済問題から始まり

権力を持った人間が利己利益だけを追求した結果で

一度走り始めてしまうと、止めることが出来なくなるという

恐ろしさが歴史からも見えてきますよね。

 

それほど稼いでも寿命が尽きればそれまでなのに・・

なぜ必要以上に権力や富をほしがるのか?

富と縁のない生活をする者には理解できません・・

 

それにしても戦後日本の復興を担ってきた世代の心意気は

何物にも屈せず、正義を求め国民の生活を守るために努力し続け

国外からの圧力に頭脳戦で挑み続けた物語。

強いものに巻かれる一部官僚や外資と戦う中で、筋を通す行動に

徐々に力を貸してくれる人が増えたり、時代の変化もあり

今の日本の経済成長を作り出した仕事ぶりに驚くばかりです。

 

これほどまでに過酷な生活をしてきても96歳と長寿を全うする

その生命力も普通じゃない感じですが、先を見る感性が老化を

進行させないかとも思えてきます。

 

まさに今もグローバル化へ向かい、激動の時代を迎える中

歴史的誤りを二度と繰り返してほしくないと実感するばかりですが

IT頭脳など、想像できない進化が続く歴史の激動期に生きているのだと

残り少なくなった人生ですが不思議な気分です。

 

そういえばついこの間、ニュースで石油会社の合併を

創業家会長が反対して流れたというニュースがあったような?

早速調べてみたらやはり出光興産でした。

創業者の理念をこの本で読んだ後なので、反対理由にも納得

 

現在は株式上場しているので難しいのでしょうが

株主のためではなく消費者や社員の方を見る経営者と言う立場

時代的背景が移り行く中、いつまで持ちこたえるか分かりませんが

応援したい理念であると思うのですが・・

 

 

戻った寒波に 読書を楽しむ

 

いよいよ春本番の3月に入ったと思ったら、寒気が戻って来たようで

全国的に荒天のようですね。

 

魚沼も今朝方には突風吹き荒れる音で、目を覚ましましたが

吹雪いたり、休んだりを繰り返す1日です。

 

今朝は束の間青空ものぞいたのですけれど、凍てつく気温で窓には

氷が張りつき、小窓しか開けられないうえ、北風が吹きつけます。

 

6:52

6:52

吹きつける北風

7:07

7:07

8:27

8:27

吹雪の合間に

 

この後また吹雪状態が戻り、降ったり上がったりの繰り返しで

近隣の高速道路では、通行止めしては解除される様子が字幕で流れます。

 

13:32

13:32

 

まだまだ油断大敵、天気予報から目が離せないようですが

私的には外出予定もなく、図書館から借りた本もあり

読書に、山野草写真の総纏めにとスムーズな流れ・・・

 

眼科にかかる様になり、ドライアイ対策の目薬もありますし

老眼の進行もゆっくりで、以前より目が疲れなくなったのかな?

と、この冬は地元の図書館を大いに利用し、楽しめました。

 

銀山に入ると中々立ち寄らなくなるので、今の内なのですが

TVの朝ドラで広岡浅子さんや、財閥の始まりに興味がわき

まずはネット検索で知った朝ドラの元になった本をチェック

「土佐堀川 広岡浅子の生涯」を借りようと思ったのですが

順番待ちなので、その間に「九転十起床 広岡浅子の生涯」を読み

時代の流れを少しだけ知ることが出来ました。

 

結局1カ月ほど待って借りることが出来た本に、明治維新は

表舞台以外の庶民生活も含め、時代の転換期の生き辛さや

時代の勢いと言うものを感じ、現在の時代背景と似ていて

注目されているのではと思いつつ、次に予約した

「五代友厚 蒼海を越えた異端児」を読み終えたところです。

 

少し前までは歴史に興味のない私でしたが、年のせいか

時代のせいか、小説を通して読む歴史の世界が興味深く

経済中心の世界の動きに、時代を越え変わる事のない人間の

生きざまを感じ、歴史に学ばない人の業を感じてしまいます。

 

結局戦争で稼ぐ武器商人が戦争そのものも画策している繰り返し

今ではテロリストを作り上げてしまっていますしね・・・

 

そんな中でアヘン戦争で国を滅ぼした清に比べると

開国に向けて頑張った明治維新の人々によって

植民地になる事もなく、乗り切った創業期の人々の苦労が

小説ながら興味深く、財閥の起りも少し知ることが出来ました。

 

結局は現在起きている資本主義の行き詰まりや、自然災害も

あっという間に歴史となってしまうのでしょうね・・

 

生涯を終えるまでに、その結果を見る事になるのか

それとも・・・

 

 

 

 

 

図書館での、偶然の出合いを楽しんで・・

 

昨日からの荒天は、少し弱まりながらも継続中!

とは言え、里では霙止まりで積雪にはならずに済んでいます。

 

それでも奥只見では雪になっているようですから、

スキー場オープンを待っている方はもう少しですね・・・

 

冬の外出は吹雪でない限り問題ないので、この強風も雪でなくて

助かっています。

 

来週は外泊予定があるので、昨日は図書館に本の返却に寄ったのですが

気になる本があったので、やっぱり借りてきました。

 

合併により魚沼市になった恩恵の一つが、近隣町との繋がりで

市営図書館も他の図書館とネットで検索できるために、

今まで以上に本との出会いが増したこと。

 

その代り気になった本はその場で借りておかないと、次には無い

という事もしばしばで、より一層偶然の出会いを大事にしています。

 

前回は、広岡浅子さん関係の本が読みたく尋ねると

「九転十起、広岡浅子の生涯」が順番待ちできるという事なので

お願いし、更に間もなくTVの「朝が来た・上」も入ると言うので

予約すると二日後には連絡があり借りてきました。

こちらはTVの内容に沿ったものなのですが、TVは流し見なので

一気に読み上げ、次の方の為に早々返却してきました。

 

それ以前に借りていた本は、二日ほど中断して一気に読み上げ

と言うのもこちらの本も、お勧めほんの棚で見つけた

山崎豊子さんの未完の本「約束の海」

本来三部作の予定が一部完成後、病の為亡くなった著者の

最後の作品となるため、迷いなく借りてきましたが

山崎豊子さんの本で随分と戦後日本の様子を知ることが出来たと

今後の著書を楽しみにしていた一人として、一気に読み終えました。

 

以下は興味のある方だけお付合いください。

(出会いの本 「約束の海」 「六千人の命のビザ」)

 

「約束の海」第一部では自衛隊の潜水艦乗りを主役に、潜水艦くろしおと

漁船の追突事故を通して、当時の自衛隊に対する風当たりの強さや

また自衛隊の活動を取材を基に分かり易く伝えてくれます。

 

そして未完の本ならではの事ですが、第二部、第三部の構想も紹介され

一番書きたかったのは「第二次世界大戦で日本人捕虜一号と呼ばれた

モデルとなった人物(武力で戦わない戦争を体験した)を描きたかった

との事ですが、今自衛隊のあり方を巡り、国が大きく方向転換する時に

伝えておきたいことがあったのだろうと感じます。

 

そして昨日は本の返却だけの予定で立ち寄った図書館で目にしたのが

「六千人の命のビザ」杉原幸子著です。

チョット迷いましたが本が薄い事もあり、せっかく出会った本ですので

借りて来ると、やっぱり一気に読み上げる事になりました。

 

いま映画でも話題になっていますし、TVで何回か見ていて

そこそこ知っているつもりでしたが、やはり奥様から見る体験談は

想像以上に厳しくもあり、ビザ発給以後の引き上げまでの苦労も含め

小説以上に波乱万丈の出来事づくめ・・

 

ビザを発給されて逃げ延びたユダヤ人の方々のその後から

ご夫妻以外にも多くの救いの手があったことを改めて実感。

そこには日本人だけでなく、脱出路となるロシア人たちも含め

戦争中でも人間らしさを失わない人々がいて、その行為に対する

感謝の気持ちを忘れず、子孫に伝えてきたユダヤ人と言う人々の

あり方も知ることが出来ます。

 

またビザ問題とは別に、夫人が退避直前に経験した出来事で

外出中に車が故障し、偶然通りがかったドイツ軍人の車に同乗し

敗戦に撤退を始めたドイツ軍に巻き込まれ、ドイツ兵と共に逃げ込んだ、ブカレストとドイツ国境近くの森での出来事、八日間もドイツ兵と共に行動し

最後の脱出劇では車に同乗させてくれた若い兵士に守られ

生き延びたものの、兵士は亡くなると言う様子が書かれ、

最後一人で自宅へ帰るまでの出来事からも

言葉が堪能なご夫妻が、時々に交渉を続け自ら生き延びてきたのだと

劇的な運命をたどった人々の生きざまに感動しました。

 

既にシニア世代の私達でさえ、戦争体験がない恵まれた時代

戦争体験をした親の世代も、多くを語らず人生を終え始め

本でしか知る事は出来ませんし、それは立場が違えば結果も違い

どれが真実と言う正解もない出来事だと思えますが、全く無知

と言うよりは、たくさんの本に触れることで、今も起きている

テロを含めた時代の争いごとを思考する基になるような気がします。

 

 

冬休みは図書館で・・「インドクリスタル」

 

先日図書館で借りてきた本[インドクリスタル]篠田節子著

篠田さんの小説も興味ありますが、インドクリスタルと言う

題名に魅かれて、冬の図書館通い第1号の借り出し本です。

 

2012年か~2014年にかけて「小説 野生時代]に連載

2014年に単行本として発行された比較的新しい本の内容は

鉱物ビジネスの為インドとかかわりを持ったビジネスマンを通して

インドビジネスの難しさを体感しながら、インドの土俗の習慣や

グローバル経済を生きる今のインド世界とのギャップなど

一般的に言われているインドでの商取引の闇をこれでもかと

小説にまとめた感じなのですが・・・今も片田舎に残る

幼い女の子を生き神様として育て、初潮を迎えると家に帰す

惨酷な習慣で育てられた女の子が、その後どのように生きるのか

そのような習慣が生まれた環境や、教育の陰影にスポット当てた

解説書的な役割もある内容。

 

鉱山で求められたのは水晶で、今までと違うのは

水晶の利用価値が宝石ではなく、惑星探査機用の人工水晶となる

親種を求めるというもので、開発にしのぎを削る同業他社に

その存在を知られることなく、必要量を買い取るために苦戦する

ビジネスマンと使用目的を知らずとも、その貴重性を敏感に感じ

利権を離したくない地主、鉱石を掘る現場で生きる原住民たち。

 

原住民をサポートするNGOなど、利権問題を絡めた諸問題を

すべて詰め込んだ話となっているのですが、最後には

貧しい村が恩恵を得ると、そこにはテロリストなども入り込み

地主への復讐心をあおり、壊滅的な問題へと進んでいく結末。

 

始め細々と水晶を掘っていた原住民が、急かされるまま

今までの風習「神にお伺いを立て、短期的に細々掘る」と言う

大前提を、お金の力で脆くも崩してしまった結果

「神に背くと祟りで病気になったり事故で死ぬ」という言い伝えに背き

結果的にその言い伝えが真実であると気付くのですが

鉱山にはウランなどの放射性物質も一緒に眠っている為

大量に掘り出すと環境破壊で壊滅的な打撃があると言う・・

 

現代の環境問題までも関わり、人間の欲と無知を曝け出すもの。

 

それぞれの立場で、それぞれの言い訳があり

価値観の違い、地域性による感情の違い、不平等な環境

そして教育そのものが、徳であり邪である表裏一体のものと

世の中がテロなどの不穏な物が広がりつつある現代の問題点の

一部をあぶりだした様な話に、ついつい夜更けまで読み続けて

・・・ちょっと書き残してみました。